読後が心地よい。
なんも起こってないんじゃないかってくらいの、ゆったりとした空気が流れてるのに、明かされる事実自体は結構刺激的で。
それがまた友達の世間話を物語として垣間見てるようで好きです。
こんなどこかにほんとにありそうな人の話を物語として書いて世に出す吉田修一さんがすごいです。
作家さんって物語をかくときもっとぶっ飛んだストーリー性にしたり、どこかにわかりやすい個性を出してくる作品作りが多いんじゃないでしょうか。このシンプルさ、そんなところで自己表現しないぞ、表現とか言葉選びとかで差別化するぞ、という自信の表れなのかなと思いました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2020年1月23日
- 読了日 : 2020年1月23日
- 本棚登録日 : 2020年1月23日
みんなの感想をみる