本は10冊同時に読め!

著者 :
  • 三笠書房 (2013年4月10日発売)
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本棚登録 : 809
感想 : 115
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 「本を読まない人はサルである!」との、なかなかに過激な副題が添えられた一冊。このフレーズに反感を覚えた方は、ここでやめておいた方がいいかも、しれません。。

 個人的には非常に楽しく読ませていただきました、内容もわかりやすく読みやすく、さらっといけます。言葉遣いはなかなかにべらんめぇ口調ですが、、「欧米のリーダー層は自国の歴史や文化についてきちんと勉強している」とは、非常にスルッと入ってきました。

 あちこちで聞く話でもありますが、日本マイクロソフトの社長として、本国と丁々発止にやられていたからこその言葉なのでしょう、あらためて実感と共に迫ってきました。そういった意味では、単に英語を話せるだけでは意味が無く、会話をするための「教養」も同時に身につけないといけないのかな、と。

 確かに「日本のことを聞かれて「わかりません」と連発しているようでは、次第に相手にされなくなる」のは真理ですよね、教養の涵養、大事だなぁ、、と思います。となると「自分の頭で考えるには、そのための材料として知識や情報が必要になる」とも至極納得のいく話で。

 また、「あらゆるジャンルの本をバランスよく大量に読むべきだ」ともフムフムと、これは、視野を広げるためには、様々な価値観が存在することが必要なのと同じと考えれば、これまた確かにと。視野狭窄に陥って「新聞は正義の味方などと思っているようでは甘すぎる」なんて事になったら目も当てられませんしね、、

 そして「本を介して生涯つき合えるような友人と出会えることを知った」とあります。私自身、ここ一年で「本を媒介にした友人」が劇的に増えています。何も本に限った話ではなく、共通の価値観から発する友人関係というのは、長く続くのかな、、とも。

 この、10冊同時に読むというフレーズにはとても共感できます。かといって、これがいわゆる成功につながるかどうかはよく分からないし、そもそもそれを目的として本を読むつもりもあまりないかな、と。でも人生が豊かになることは疑いのないことだと感じました。

 ん、かっこいい本棚!をつくりたくなりました、なんて。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 読書
感想投稿日 : 2013年5月30日
読了日 : 2013年5月22日
本棚登録日 : 2013年5月22日

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