地獄くらやみ花もなき 陸 黒猫の鳴く獄舎 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2021年6月15日発売)
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本棚登録 : 311
感想 : 18
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前巻のエピローグで合同捜査を小野篁経由で依頼、いや強制された青児と皓、凛堂兄弟は人里離れた元廃病院の洋館へ。そこには女主人と遺産相続絡みで呼び出された訳あり人物達が勢揃い。ポーの「黒猫」を彷彿とさせる過去の事件も語られ絶対何か起きる、という青児の予想通りに深夜殺人事件が発生。しかし館はクローズドサークル状態で青児の「眼」を条件に加えると犯人が存在しない事になる。さて真相は?が伏線はあったけど待てこらだったのは置いておく。雰囲気抜群の舞台で4人(いや3人か)が文句言いながらも共闘して謎に挑む過程が楽しめたので良き。青児と皓の関係の成長も嬉しい。いちいち青児に毒吐きながらも相手してきたり、荊に振り回されてたりと棘がなんか苦労人に見えてきて印象変わってきたよ。そして恒例ラストの引き。どう来る?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年11月7日
読了日 : 2022年10月28日
本棚登録日 : 2022年11月7日

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