レヴィナス入門 (ちくま新書 200)

著者 :
  • 筑摩書房 (1999年5月1日発売)
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本棚登録 : 495
感想 : 33
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難しい。おそらく、字を追ってみたものの、何もわかっていないと思う。「入門」とは、かくも厳しいものであったのか。

これを読むためには、もう少し、初歩の初歩である知識が必要であったので、ものすごく気が向いたらいつか再読したい。

なんとなく読み取ったことは、自己の他者性(他者はいやおうなく自己に働きかけてくる、それに気づいた時点で自己は応答せざるを得ない)に対して何らかの方法で主体性を取り戻そうとしている、ということ。なんとなくだが、自己が存在することの悲惨さ、みたいなことはキャッチしたし、どちらかといえばしっくりくる考え方である。

関係ないのだが、女性は(息子を)産むことで世界を所有する的なことが書いてあったが、これは、先日読んだ『セカイからもっと近くに』と同じように、「命をつなぐこと」によって自分が社会とアクセスできる(と作品は示している)という考え方に通じるところがあると思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: それを よむには レベルが たりない!
感想投稿日 : 2018年3月30日
読了日 : 2018年3月30日
本棚登録日 : 2018年3月30日

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