基本的には天真爛漫なヒロインが孤高なヒーローの心を溶かすという話で
後味はすごくいいんだけど…
よく言えばドジっ子だけど、どちらかというと
楽天的で自己中心的で浅はかさが際立った。
魔法が下手なのに失敗しても反省もせず「てへっ」で終わり、
そして懲りもせず魔法を使って失敗という…
本棚から本を手元に引っ張り出すことすらできないヒロインが
いたずらの魔法はちゃんとできているなど
細かいツメが甘いような気もした。
ファンタジーでは何でもありだからこそバランス感は大事だと思うんだけど。
ファンタジー設定だけではなく
ヒロインがしょっぱなから「彼には私が必要」と思いこんでいところも
彼のことを良く知らないのにどうしてそう思えるのか、
また落ちこぼれヒロインなのにどこからそんな自信が?と思えてしまって
ちっとも共感できなかった。
ヒーローのちょっとした言動に
すぐ「私を愛している気持ちを認めて」と切実に悩むんだけど
自分はヒーローの気持ちを汲まないのに求めすぎじゃない?と思えたし、
とにかくヒロインがだめだった。
ヒーローがなんだかんだいって一目惚れのメロメロなのは好みだけど…
ヒロインのおかげで楽しいことを愛する気持ちがヒーローに生まれたのは
事実とはいえ、どうしてあんなにメロメロになれるのか理解不能。
読書状況:未設定
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カテゴリ:
その他ロマンス
- 感想投稿日 : 2012年12月26日
- 本棚登録日 : 2012年12月26日
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