本作のヒロイン、サニー・ランドルの愛犬ロージーの挙動が愛くるしい。相談に乗ってくれる友人のジュリーや頼りになるゲイの友人スパイク、こちらも頼れるタフガイである別れた元夫リッチー、警察官だった父の人脈や元夫一族のギャング人脈などいろんな人に愛されて生きるサニー・ランドル。爽やかに生きる現代的なヒロイン像はミステリの枠にとどまらずに読まれてよい作品だと思う。
アパートを荒らされる場面は心が痛んだが保険でどうにかなりそうなのでよかった。反PC(ポリティカリーコレクト)ジョークなんて言葉が出てきたりして、ポリティカルコレクトネスの概念が90年代にはすでにネタになってたんだということを知る。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外ミステリ
- 感想投稿日 : 2019年11月1日
- 読了日 : 2019年11月1日
- 本棚登録日 : 2019年6月15日
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