王様の速読術

著者 :
  • ダイヤモンド社 (2006年5月12日発売)
3.68
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本棚登録 : 955
感想 : 188
4

●本は、わたしたちに知識をもたらす最良の家来
●短い人生だからこそ、チャンスが少ない世の中だからこそ、優秀な多くの本という家来を見方につける
●読む行為より、大切なのは知識の吸収
●本は1冊30分で読む。その間に本の持つ情報、知識の重要さを見抜く。「これはいいぞ」と思ったらさらに30分付き合ってもいい
●この本とつきあう時間は30分と決める
 第一段階:プレビューを5分
 第二段階:5分間で全ページを写真読みしていく
 第三段階:残りの20分を使ってスキミング法で読んでいく
①プレビュー(5分間)
 ・この本を読む目的をはっきりさせる=戦略を立てる
 ・表紙やカバーからその本の情報を読み取る
 ・目次には時間をかける・・・作者の意図を読み取る
 ・パラパラと本文を見て、見出しと図表、写真、イラスト、マンガを中心に見る。特にビジュアルに注意。伝えたいことが直感的にわかるため
②見開き2秒で全てのページをチェック(5分間)
 ・全ページを見開きで各2ページに2秒ずつ平等に与えて見る・・・プレビューで見逃したものを発見できる
 ・とにかく読もうとせずに、見ていく
 ・写真を撮るように、見開き2ページ全体を視野に入れ、パッパッとやるのがコツ
  ⇒中身があまりなさそうだったら、この時点で「もうこれ以上読まなくてもいいかな」「ここの章だけは読んでおけばいいな」といったことがわかるようになる
 ・きちんと理解しようとか、なにか意図的に言葉を探すことはしなくていい。本から得られるイメージがダイレクトに脳へ届く感覚
 ・そのうちに、本から浮かび上がるキーワード、見ていて気付いたキーワードが残るはず
③スキミングで重要な2割を読んで、8割を獲得する(20分)
 ・スキミング=さっとすくい取る、ざっと読み取る
 ・漫然とやってしまうと斜め読み、拾い読み、飛ばし読みになってしまうので注意!
 ・大海原を舞う鳥のように、滑空しながら海面を見渡し、魚の気配を見つけたら急降下していく
 ・今の自分に読み取れる情報だけ読む。理解できないところを読んでも自分の情報にはならない
 ・楽しくないと思ったり、スキミングがうまくできなかったりする場合は、プレビューですでに失敗しているか、自分の目的と本の内容に大きなズレがある可能性がある。
●平等主義より公平主義で本に謁見
●100%を得ることが、必ずしも効率として優れているということではない。むしろ100%を目指すことは非効率なことである●人の記憶は徐々に薄れる。30分で読んだ本を本棚に並べ、本を時々眺める。必要なら取り出してパラパラ眺めて思い返すだけで定着する
●専門書を短時間で読む(ギネス三段ロケット法)
 ・プレビュー5分→スキミング15分→記憶学習法40分
 ・記憶学習法・・・覚えるべきことをきちんと理解する。自分なりの言葉に置き換える。他の情報と関連付ける。暗記する。これらの行動を徹底して行なうこと
 ・試験に備える場合は、プレビューからスキミングへと進む流れの中で、試験に出るであろうことをチェックする
 ・プレビューとスキミングの2段階で読む→学ぶべき対象の絞込み→記憶学習法で学習する
●資格王になるには(資格王式三回転学習法)
 ・プレビュー10%→全文熟読60%→記憶学習法30%
 ・重要項目はマーキングする。ただし全体の2割か3割に絞ること!
 ・どこが重要かを見極める力をつけていく
 ・記憶学習法では、マーキングした箇所だけを徹底して復習する
 ・テキストが比較的少ない資格試験に有効。テキストが多い場合は「ギネス三段ロケット法」が有効
●ナレッジワーカーになる(ギネスH型改良六段ロケット法)
 ・前半(30分): プレビュー5分、スキミング10分、記憶学習法15分
   ↓
  後半(30分): ブレインマッピング(図解法)5分、速書25分
   ↓
  補足(必要時のみ): 復習10分
●一週間で専門化式速読法
 ・知りたい専門分野の本を10冊集め、まず基本となる本を熟読する
 ・あとの9冊は補足情報なので二八の法則で速読する
●英文書籍や資料を読む(トピック・センテンス法)
 ・大きな見出し、小見出しに注意しながら、最初の文章だけを拾っていく
 ・各パラグラフ(段落)の第一番目の文章のみ重点的に読んでいく
 ・章の共通構造
  ①見出し
  ②リード(導入部)
  ③ビルボード(看板、広告。結論を提供する)
  ④キッカー(勢いをつける。次の章へ誘導する魅力ある文章)
●インターネット、メール、新聞は逆三読みで読む
 ・見出し→リード(ない場合もある)→記事
 ・見出しと一行目だけで読むか読まないか判断してよい
 ・逆三角形
  見出し
  見出し←リード
  見出し←リード←記事
  見出し←リード
  見出し
●文章をパターン認識する
 ①経験共有型:著者の経験を読者に伝える
  ⇒比較的平易で誰もが接点を持ちやすいため速読でかなりスピードが出る
 ②質疑応答型:問題提起が先にあり、それに答えていく
  ⇒「なぜ○○なのか」といった主張が提示されるためキーワードが探しやすい。速読でスピードが出る
 ③情報提示型:ある情報を詳細に伝える
  ⇒メリハリをつけて読み進む必要あり。今の自分にいらない情報は切り捨てる
 ④意見証明型:著者の意見、主張とその根拠を伝える
  ⇒意見が先にあるため著者の意見の部分をよく理解して読まないと曲解する恐れあり
 ⑤技術証明型:先に結論ありき。その後に結論に至った過程や理由を述べる
  ⇒先に結論があるのでそこを理解し、必要なら理由部分を読むし不要なら読まない
●ダイヤモンド級の知識を得て、ダイヤモンド級のアウトプットを

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 速読術
感想投稿日 : 2011年12月14日
読了日 : 2011年12月14日
本棚登録日 : 2011年12月14日

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