悲しみにさようなら (二見文庫 ハ 7-12 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 二見書房 (2004年7月1日発売)
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本棚登録 : 129
感想 : 18
5

生後6週間の息子を奪われたミラ。
それから10年。行方不明者を探すボランティア組織<ファインダーズ>を率いながら、諦めることなく息子を探してきた。
そんな中、有力な情報を知っているという男ディアスと出逢う。


素晴らしかった。
観たことはないんだけど、確か映画化もされてるよね。
読んでみたいとは思ってたけど、子供の誘拐でしかも10年経ってるというあらすじで、願ってるようなハッピーエンドじゃないんだろうなと思うと、手が出せなかった。
子供が関わってて、辛く苦しいものは読む勇気が持てなかった。
やっと読んだわけだけど。
子供が出てくるものには弱い為、もう号泣。
10歳は難しいよね。
それでも、ミラの選択にデイヴィッドと同じように「どうして?やっと見つけたのに!逢わないで話もしないで」って思って泣いた。
小石を思って泣いた。

ディアス、忍耐強くてちょっとしたコミュ症の所あるけど、すごく好きだな。
ミラに黙って、ジャスティンを守ろうとしてした事は、やっぱりまずかった。
あんな近くで頑張ってきたのを見てたくせに!ってミラと一緒にわたしも怒って傷ついた。
そして、ミラと同じように「修復不可能で許せない」と思ってたんだけど…。
ディアスの献身的な愛情と忍耐。
あれを読んでたら、本当に愛してたら修復できない諍いはないんじゃないかと思えてきた。

最後は、もっと続きが読んでみたいってとこで終わってました。
ずーっと幸せで居て欲しい。

☆5つ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ロマンティック・サスペンス
感想投稿日 : 2016年8月20日
読了日 : 2016年8月20日
本棚登録日 : 2016年8月20日

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