荒木さんの写真が好きですが、同じくらい文章が好きです。P56の「とくに写真家っつー職業のヤツらは、自分がこうみた、こう感じたとかさ、こういう顔が好きだっていう思いに相手を押し込めちゃうことが多いんだよ。でも人間はさア、ウチら写真家が一人の頭で考えてることなんかより、ずっとずっと面白いもんなの。ダメだよー、自分の鋳型にはめ込むなんて。タコ焼きじゃないんだからッ!」が最高です。
血の濃いところを出せていないポートレートは、あまり好きじゃない。たった数分の時間の共有であったとしても、信頼関係の構築は大事だなと思いました。お金で信頼関係の構築を簡略化しても、心打つ写真には遠いと思う。
ポートレートをあまり撮りませんが、この本を読んでから、これから老い行く自分を撮ってみようかなと思いました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
写真関連
- 感想投稿日 : 2019年5月1日
- 読了日 : 2019年5月1日
- 本棚登録日 : 2019年5月1日
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