恋人にして師匠である男。彼を崇拝する女。女に才能があり、やがて男を抜く。
すると男はどう変わるか。
男のほう、後半ほとんどモラハラ。アイデア盗んだとか、自分の仕事のできなさを女のせいにする。情けなさすぎるけどそれしか軸がない。女は男の情けなさに気づいてるのに嫌いになれない、崇拝の念を捨てられない。
そして、崇拝が恨みに変わる。
自分の行動の原因を男に求めるあたり、結局、男に依存していると思う。
仙太郎がリアルすぎる。悪い人じゃないんだろうけど、このスカした感じ、普通にいそうで、しかも女の子が憧れそう。
最後に忘れてるのがムカつく。こういうのも含めて、男を頼るなってことなのかも。
主人公は書くことで恨みから抜け出したけど、祖母タエはどうだったんだろう。
大仰な事件は起きないけど、すごく痛くてひっかかる。この小説好きです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2015年6月12日
- 読了日 : 2015年6月12日
- 本棚登録日 : 2015年6月12日
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