「れんげ野原のまんなかで」に続く秋庭市立図書館物語の2作目。5つの短編で構成されているが、それぞれのストーリーはつながっている。
新人司書の今居文子を中心に、物語は進んでいく。
児童書がたっぷり紹介され、本好き、図書館好きにはたまらない。
土砂崩れで白骨死体が表出して…なんていう騒ぎもあるが、殺伐としたものではない。心に染み入るミステリーだ。
3人の職員が図書館の中で、日常に入り込んでくるふとした謎、人の心が織りなす、謎とまでいえない行き違いや迷路を解き明かしていく。
最後の一編は、戦前、今でいう行動障害を抱えた一人の男が一人の女性を純粋に愛した様が描かれている。
とても切なく、愛おしい物語である。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2017年9月14日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2017年9月14日
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