海を眺め暮らすジャリおじさんは、ある日背後に黄色い道がのびているのに気付いた。
こうもり傘を持つジャリおじさんは、ピンクのワニと出会った。ジャムおじさんの「こんにちは」は、「ジャリジャリ」という。
ふたりは一緒に行くことにした。
ふたりはしっぽにタイコを下げている青い象と、タイコおじさんと会った。
象の「こんにちは」は、「パオー」。タイコおじさんの「こんにちは」は「ドンドコトン」。タイコおじさんはタイコでしか話さない。何を言っているか知るのは難しい。
黄色い道はオレンジの道となり、緑の道になり、ピンクに変わった。ふたりはたくさんの人に会ったけれど、どこへ続く道かは、誰も知らない。
ふたりは夕日を眺めながら歩いた。
ふたりはジャリおじさんの星を見ながら歩いた。
ふたりはジャリおじさんとぶつかった。
「このみちは どこへ いくのじゃり?」
「このみちを ずうっと いくと、
あおい おおきな かみさまが いるんじゃり。
あおい かみさまは ごちそうを たくさん くれるよ」
ジャリおじさんとピンクのワニは、朝日が昇っても黄色い道を歩き続けた。
青い大きな神さまに会えるといいな、と思っていた。
へとへとだったので、青い神さまの前を素通りしてしまった。
あおい おおきな うみで、 きいろい みちは おわりました。
あおく すきとおった うみが キラキラしています。
チャプチャプ なみの おとが きこえます。
ジャリおじさんと ワニは、 うみの そばに うちを たてました。
うみからは たくさんの ごちそうが とれます。
「そろそろ ごはんの じかんじゃり」
- 感想投稿日 : 2011年5月23日
- 読了日 : 2011年5月26日
- 本棚登録日 : 2011年5月23日
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