「償う」ということ
「赦す」ということ
「救済」ということ について深く考えさせられた1冊。
作者のすごく率直な想いに自分だったら、、、を考えさせられてしまった。「怒り」「憎しみ」のエネルギーというのは本当に本当にやり場のない行き場のない感情だと改めて感じた。死刑=被害者遺族の救済につながるという図式はあまりに単純すぎる。でもこういった図式のようなメディアの煽り方が今もなおあるのが現実ではないかと感じた。
情報を受け取る側は、鵜呑みにせずに想像する、自身で考える、そのうえでの意見を持つ事をなお強く意識しなければならないと感じた。
犯罪事件に関わらず、日本の世論やメディアのあり方を深く表していると感じた一言
ー「被害者遺族の気持ちを考えた事があるのか」と言いますが、彼らもまた考えた事はないのです。
20041年8月 ポプラ社 装画:山田宣之
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2015年7月10日
- 読了日 : 2015年7月10日
- 本棚登録日 : 2015年7月10日
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