上級国民/下級国民(小学館新書)

著者 :
  • 小学館 (2019年8月6日発売)
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本棚登録 : 380
感想 : 51
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現代社会の潮流は「知識社会化」「リベラル化」「グローバル化」であることを認識できる本。
- 生産性と賃金の間には強い正の相関がある。
- 新入社員の3割はやめる。しかし、30代のほとんどはやめない
- 日本ではIT革命が到来しても、雇用対策を優先→業務のアウトソースができない
- 若者の失業率が急激に上昇したこと、低学歴の中高年が失業することは注目されない。それはホワイトカラーの正社員たちには関係ないから。
- 高齢世帯は多額の金融資産を持つ3割とほとんど持たない3割に分かれる。
- 思春期になると女性が冒険的になるように設計されている。
- リベラルの社会の負の側面は、自己実現と自己責任がコインの裏表であること、自由が共同体を解体すること
- 現代では自分を規定していた属性がなくなる。その中では再帰的になる。つまり自分を定義するにあたって自分を参照する。自分らしさにこだわり本当の自分を探し続ける。
- 社会から個人へと視点が変わる再帰的近代では、自己を正しく把握・管理することが重要になってくる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年7月7日
読了日 : 2020年1月1日
本棚登録日 : 2023年7月7日

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