『雨柳堂夢咄』で有名な、波津彬子のシリーズ短編集。
“そこに行けば逝ってしまった愛しいあの人に再び会えるという―。人里離れた場所に在る花月楼という名の宿…人はそこを“幽霊宿”と呼び、噂していた。亡き人の面影を偲んで幽霊宿の主人・秋月青之介の許を訪れる客が後を絶たず、また1人、美しい未亡人の客が訪ねて来るが…。”―裏表紙より。
◇幽霊宿の主人
◇夢と知りせば
◇春のかぎり
◇秋の寺
◇水の中の月
◇花の形見
◇夜の聲
◇夕暮れの花
この世ならざるものを視る力をもつ主人公・秋月青之介が、眉目秀麗なこと…。
舞台は、明治維新の少し後。
今市子『百鬼夜行抄』に設定が似てるけど、こちらの方が、主人公が世慣れてる分、ちょっと大人向けかな。
各話それぞれ、物悲しくて美しい。日本画風の絵柄もステキ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
和書(コミック)
- 感想投稿日 : 2012年7月29日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年10月7日
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