中村文則さんの小説も気づけば12冊目を読了した。
この”最後の命”では他の作品よりも、死について多く描写されていた気がする。また、”死”以外にも、倫理観や性、少数派の人々しか知り得ない葛藤や衝動、なども深く描写されていた。別作品だが、夏木志朋さんの二木先生でも”少数派”について書かれている。そこでは少数派ながらも自身の中でそれを受容し、社会と協調していっていたが、対照的にこの作品では、孤独にそれを抱えながら徐々に破滅へ進んでいく様子が描かれている様に感じた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2024年2月15日
- 読了日 : 2024年2月14日
- 本棚登録日 : 2024年2月14日
みんなの感想をみる