よかった、特に利休と鶴松の章、『等伯』という名に対する利休の遺訓、長谷川久蔵と狩野永徳の関係、清子や静子の話、とにかく上下巻全体通して人と人との関係に関する描き方が本当によかった、長谷川久蔵が狩野永徳を総帥と呼び長谷川等伯が狩野松栄を師匠と呼ぶ、人の繋がりを根底にした等伯の絵に対する愚直なまでの真っ直ぐな追求。
公家社会、武家社会の中で生きながら絵の世界を突き詰めようとする天才絵師だが一人の人間の苦しみ、その苦しみの中で心深い部分、凡人にはどの面から何をどう捉えてよいか分からないくらい色々なことを考えさせられる、思ったことは山ほどあるけどキリがないので…
とにかよい本でした。
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- 感想投稿日 : 2013年11月8日
- 読了日 : 2013年11月8日
- 本棚登録日 : 2013年11月8日
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