知の操縦法

著者 :
  • 平凡社 (2016年11月25日発売)
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本棚登録 : 187
感想 : 15
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知の操縦法ということで、まず、人間が生きている限り、人間社会で生起する事象を自分なりに納得・理解できないと毎日が不安で仕方がないことでしょう。
そこで、佐藤優氏が、自身のアイデンティティ、そしてご自身が歩んでこられた「知」との接触を通じ、佐藤流の操縦法を披歴された本である。
第1章 いま求められている知とは何か
第2章 知の枠組みを身に付ける
第3章 知の系譜を知る
第5章 知の技法を培う
第4章 哲学の知を生かす
第6章 知を実践する
です。
それはそうだなと思った点ですが、第1章では、文字ベースの百科事典は、知は時代に応じて変化するので、それは、それで、きちんと保存しておかなければいけないということ。
過去の反省の上に立って、未来がある。やはり、過去は過去として置いておくことの重要性を再認識しました。
また、又吉さんの小説ですが、やはり芥川賞を取るだけの会ぶりであったと。又吉さんのアイデンティティの深読み。
で、佐藤さんが感心した本をまた読まなければならない羽目になりました(笑)。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 思想・評論・論考
感想投稿日 : 2017年4月18日
読了日 : 2017年4月18日
本棚登録日 : 2017年4月14日

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