この著者は現役経産省の幹部でありながら、「官僚批判」をおこなっており、TVでも結構露出が増えている。現役の幹部が同じ官僚を批判するのだから、テレビをみている視聴者はこの著者に親近感を抱くはずだ。だが、この著書を読んでいくと、あの小泉・竹中コンビの「構造改革」と同じ線上の新自由主義論者とわかってくる。富めるものがより富を増やすことができれば、その「恩恵」は下層に「滴りおちてくる」式の論である。小泉元総理は「郵政」を悪者にしたて支持を得て、新自由主義政策を行ってきたが、この著者は「官僚」批判で支持を得て、力を失いかけた新自由主義の復活を狙っている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
政治経済
- 感想投稿日 : 2011年8月27日
- 読了日 : 2011年8月27日
- 本棚登録日 : 2011年8月27日
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