金沢を歩く (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店 (2014年7月18日発売)
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本棚登録 : 168
感想 : 25
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 地域への愛情がすさまじい。 
 金沢城下の奥行 山出保著『金沢を歩く』.元金沢市長が、市政の基盤と都市計画の思想を提示.
 冒頭の、金沢の規定がまず.圧倒する.

 「金沢というまちの『顔』はなんでしょうか」.その「顔」を、以下に提示する.

 「歴史と文化です」
 「ヒューマンスケールのまち」
 「水と緑の癒やしのマチ」
 「プライドイメージを追い求める、こだわりのまち」
 「もてなしの心とおもいやりのまち」「小さな世界都市」

 矢継ぎ早に並ぶ.「まち」と表記するにも<意図>があるのかも知れない.
 刊行のタイミングは、首都圏と北陸新幹線での結合を前に、記載された.

 読後感はこれからながら、その「顔」の例示に、旧前田家城下、金沢の奥行で読者を圧倒している.

 著者には、『金沢の気骨—文化でまちづくり』(北國新聞社 2013年)がある.
 これまで日本建築学会文化賞(2000年)、日本都市計画学会石川賞(2005年)を、受賞している.(岩波新書 2014年)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 地域
感想投稿日 : 2020年1月13日
読了日 : 2015年9月16日
本棚登録日 : 2020年1月13日

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