人類は衰退しました 5 (ガガガ文庫)

著者 :
  • 小学館 (2012年3月16日発売)
4.32
  • (52)
  • (46)
  • (16)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 511
感想 : 29
4

「それは、たやすいねがいです?」

人類は衰退しました、その5冊目。
待望の過去話の登場で、大増ページでお送りします。

まだ9歳の子どもだった「わたし」の、学舎での回想なお話、「妖精さんの、ひみつのおちゃかい」
と、
なぜか(もなにもないですが)世界がドット絵になってしまった「妖精さんの、いちにちいちじかん」の二本です。

ひみつのおちゃかいは、いかにも最終回って感じですが、子ども特有のさみしさが語られていてしっとり読めます。
期間も10年ほどを中編で駆け抜けるので、卒業やラストシーンでは長い時間を感じてしんみり。
今までとはかなり毛色が違いますが、このお話は好きです。
「クリケット」の小ネタも好き。

二話目で通常進行に戻ってるので安心です(?)


「不条理レベルが低いと、どうなるんでしょ?」
「しりあすになる」「すとーりーがくらくなる」「きれいごとがなくなる」「しゃれですまなくなる」「ばくはつおちでほんとにしぬ」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国内SF
感想投稿日 : 2019年8月25日
読了日 : 2012年10月20日
本棚登録日 : 2019年8月25日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする