シリーズ1作目 短編集4話収録
積読の山から発掘し、ようやく読みました。 こんなに面白い本はさっさと読めよ、と自分を叱咤しながら読了。
古書の世界は奥深くアタシなんぞには到底わからないのだが、本書を読んでいると簡単に古書の世界に、それを巡る歴史の中に入っていけます。「九割の事実に一割の嘘を組み込んで、矛盾のないパズルをつくりあげる」あとがきにある作者の言葉通り、上手く紛れ込んだ「嘘」をうっかり信じそうになる程リアル。 主人公である「書物狩人(ル・シャスール)」の、”目的の為なら手段は選ばず”って所がいい。けれど、書物に対する深い愛情は伝わって来て、そこも好ましい。寂しい晩年を送ろうとも、そのままでいて欲しいです。
本好きの方、歴史好きの方、そうでない方にもどうぞ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2013年5月17日
- 読了日 : 2013年5月17日
- 本棚登録日 : 2013年5月17日
みんなの感想をみる