舌鋒鋭く、女性が男性との結婚に求める「カネと上昇」と、男性が女性との結婚にもとめる「カオと甘やかし」について書いている。
うっかりちゃっかりした女がモテるという話も確かにそうだと思わせる。
しかし、全般に視線と言い方がアイロニカルで意地悪さを感じる。それで息苦しくなった。
2006年の著書で、今となってはやはりかなり古さがある。女性が働くことは当時より当たり前になったので、そこまでがっつり依存したいと思っている人は減っていると思う。だから保育園の問題は発刊当時はズレていたかもしれないが、今は切実な問題になった。結婚して子供をうまないのも、小倉千加子が指摘するようするに若者たちのワガママが問題というよりは、むしろ単に男女ともに結婚して子育てできるほどお金がないという若者の貧困の問題になりつつあると理解している。
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- 感想投稿日 : 2021年4月18日
- 読了日 : 2021年4月18日
- 本棚登録日 : 2021年4月18日
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