思ってたホラーと違ったけどこういうのもありだなぎゃあああ、ってなった。
全体的に謎解き要素が多い、推理小説とホラーが混じったような作風。これはこれで良い。
しかし、押しのポイントがそこだとは言え、帯にでかでかと「騙され度、No.1」とか書くのやめてほしいんだよなぁ。どんでん返し系の作品だよ、と前もって教えてしまうこのやり方、誰が得するの?
あと、脳の怖がる部分と、「え?これどういうこと?」という部分はあんまり相性良くない気がする。怖がってると理解できずに読み進めてしまい、理解しようとすると怖さが薄まる。
なるほどヒイィィィってどんな感情だよ。
ただ、「隣に住んでる好青年が実は連続札時半でした」みたいな一気にくるどんでん返しはじわじわ怖いではなく一気に怖いという流れに持っていけるので強い。
伏線が何本もあり、全部理解してようやく系はホラーや推理小説に慣れてないと楽しめないんじゃないかな、とか思いながら読んでた。
とりあえず自分は楽しく読めたが、それでも「鼻」は解説を読んでようやく分かるポイントが幾つかあって、読み直すのもなんかなぁ、と思ってしまったのは事実。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文庫
- 感想投稿日 : 2021年5月2日
- 読了日 : 2021年5月2日
- 本棚登録日 : 2021年5月2日
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