2017年、24冊目は、主に隙間読書用にしていたモノ。「小説トリッバー」創刊20周年、原稿用紙20枚程度、20をキーワードに、比較的メジャーな20作家が競演。
作品数が多いので、今回は印象に残ったモノをいくつか、簡単に紹介。
伊坂幸太郎『if』パラレルストーリーか、と思いきやの、オチ。お見事。
津村記久子『ペチュニアフォールを知る二十の名所』旅行会社の顧客へのプレゼン仕立て。まさかのオチ。
宮内悠介『法則』ヴァン・ダインの二十則で規定された世界では……。
以上が、単独作読んでみようかな、と思えた、個人的に★★★★☆作品(収録順に紹介)。
森見登美彦『廿世紀ホテル』主人公の性格を軸に、廿世紀ホテルの成り立ちと、主人公が見せられた未来の光景の対比。ソレを軽妙なタッチで描くのは巧い。
山内マリコ『もう二十代ではないことについて』今回、唯一の単独作、既読の作家。この方の、空気感とか、会話回しとかは大好物。
この辺が、続く感じかな……。
作家による、テーマの扱い、作風、ジャンルも様々。好き、嫌い。合う、合わない。も読者それぞれにあると思う。もちろん、自分にも……。
実話怪談系以外では、今年初のアンソロジー。クリーンヒットはあるも、長打コースはなかった感覚。 総合評価は★★★☆☆。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年6月7日
- 読了日 : 2017年6月6日
- 本棚登録日 : 2017年5月7日
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