20の短編小説 (朝日文庫)

制作 : 小説トリッパー編集部 
  • 朝日新聞出版 (2016年1月7日発売)
3.09
  • (4)
  • (46)
  • (113)
  • (28)
  • (4)
本棚登録 : 873
感想 : 90
3

2017年、24冊目は、主に隙間読書用にしていたモノ。「小説トリッバー」創刊20周年、原稿用紙20枚程度、20をキーワードに、比較的メジャーな20作家が競演。

作品数が多いので、今回は印象に残ったモノをいくつか、簡単に紹介。

伊坂幸太郎『if』パラレルストーリーか、と思いきやの、オチ。お見事。

津村記久子『ペチュニアフォールを知る二十の名所』旅行会社の顧客へのプレゼン仕立て。まさかのオチ。

宮内悠介『法則』ヴァン・ダインの二十則で規定された世界では……。

以上が、単独作読んでみようかな、と思えた、個人的に★★★★☆作品(収録順に紹介)。

森見登美彦『廿世紀ホテル』主人公の性格を軸に、廿世紀ホテルの成り立ちと、主人公が見せられた未来の光景の対比。ソレを軽妙なタッチで描くのは巧い。

山内マリコ『もう二十代ではないことについて』今回、唯一の単独作、既読の作家。この方の、空気感とか、会話回しとかは大好物。

この辺が、続く感じかな……。

作家による、テーマの扱い、作風、ジャンルも様々。好き、嫌い。合う、合わない。も読者それぞれにあると思う。もちろん、自分にも……。

実話怪談系以外では、今年初のアンソロジー。クリーンヒットはあるも、長打コースはなかった感覚。 総合評価は★★★☆☆。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年6月7日
読了日 : 2017年6月6日
本棚登録日 : 2017年5月7日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする