2019年、3冊目は、平山夢明の短編集、4編収録。
今回は、各タイトルに一言コメントを添えて。
パンちゃんとサンダル:お得意のDVモノ。展開はソレ程目を引くモノではないが、オチとラスト一行でヤられる。タクムみたいな少年が、もしかしたら、ボンベロやトゥエルヴのようになるのかもしれない。
婆と輪舞曲:金のあるヤツも、ないヤツも揃いも揃って、どっかネジがゆるんでたり、腹に一物抱えてたりする。一番マトモなのは、第一印象最悪のチョーズカ刑事かもしれない。
陽気な蠅は二度、蛆を踏む:個性的な殺し屋が登場する、平山流ハードボイルド・タッチ、ややライトver.。いい感じの、どぅしようもなさが漂うラスト。
ヤギより上、サルより下:最下層の売春宿を舞台にした、コミカル活劇。スラングと隠語だらけの下衆な会話回しの素晴らしさ。
もぅ、海外のペーパーバック・スタイルの装丁からして、凝ってる。下品で、グロで(平山作品にしては軽めだが)、最低&最悪だが、クソ面白い‼️
平山さん、DV体質、競馬で1500万以上女の金使い込む、ムード歌謡グループメンバー主人公、何ていかがでしょうか……(笑)。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2019年1月16日
- 読了日 : 2019年1月16日
- 本棚登録日 : 2019年1月14日
みんなの感想をみる