これは前の題名。現在は題名がマイナーチェンジされて出てるので、間違えてもう一度買ってしまった。でも、面白く再読した。自分は、本作を現代ミステリーのベスト1候補だと思っている。意外性の爆発力がすごい。
子供たちの部屋に運営側が時折忍び込み、食べ物を盗んでいくという謎の面白さ、解決のなるほど感が凄い。
この前に読んだ歌野正午の「葉桜の季節に君を想うということ」とたまたま同工の真相だったので驚いた。推理小説としての活かし方は本作の方が上。ひたすら救いのない結末を迎える本作と違い、前向きなメッセージが感じられる「葉桜...」も好きなのだが。
題名が酷似しているにもかかわらず、疑わず買ってしまったのは自分が本作を歌野作品だと信じていたからで、それは葉桜が歌野作品だからだったと今は気付いた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年8月7日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2021年8月6日
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