MONKEYで読んでいた内容が中心だったが、改めて翻訳文学へのこの二人の貢献は大きいと実感する。「村上柴田翻訳堂」の話が中心で、古い米文学がテーマになっている。二人で色々と面白そうな本について語り合うが、二人のお陰で実際に復刊した本はあれどそれだけ絶版になっているんだ。逆説的に人気がない証拠だと思うし、村上さんと柴田さんのブランドで読む人も多く、二人の名前があれば売れるのも事実。
翻訳界・文学界も代替わりで、イキのいい若い作家の翻訳は藤井さんや都甲さんら下の世代が引き受けている。村上さん以降、作家が翻訳をすることも増えた。村上柴田ラインとは明らかに違う作品が紹介されるようにもなった。ガイブンファンとしては翻訳文化が「豊かな実を結ぶ」ことを期待している。もちろん村上さんと柴田さんにもまだまだ頑張ってほしい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外
- 感想投稿日 : 2019年8月18日
- 読了日 : 2019年8月18日
- 本棚登録日 : 2019年8月18日
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