★3.5
夏休み中に事故に遭い、記憶喪失になった主人公の小谷野真樹・高校2年生。
自分に関する記憶をきれいさっぱり失った。
家族の名前も、友達の顏も、自分がどんな人間だったかも忘れてしまった。
記憶が戻らないまま、新学期がスタートしていく。
現在では見知らぬ人ばかりになったクラス。
友人たちは温かく迎えてくれるが孤独感は否めない。
同じクラスであり、同じ写真部でもある親友・生駒桂佑と春日まどかとの
友情を支えに、正樹の日常は戻りつつあった。
文化祭に向けて一致団結という高校で「7.6」という謎の落書き事件が発生。
落書きはどんどんエスカレートしていく。
そして、その落書きはあたかも正樹に向けられたメッセージの様だった…。
突然記憶を失ってしまったら…とっても不安だろうなぁ。
主人公小谷野は記憶を失う前、とっても正しくて誠実で優しかった。
誰からも愛される人だった。
記憶を失って、自分を見失ってる今もとても誠実で優しかった。
小谷野の言葉がとって良かった~(*´ `*)
落書きの謎は、小谷野・生駒・春日の三人に関する謎なのだろうと思ったけど、
意味が全くわからず…何なのだろう…。
心理描写も繊細で先が気になって仕方なく頁を捲る手が止まらなかった。
三人が三人ともとっても素敵で純粋で、優しくって切なかったなぁ。
切なくて。切なくて。そして、温かくなったお話でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
青春ミステリー
- 感想投稿日 : 2017年1月13日
- 読了日 : 2017年1月13日
- 本棚登録日 : 2017年1月4日
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