莉南と英理子は化粧品会社の美容部員。
愛想がよく、コミュニケーション力に長けた莉南。
自分の価値観を優先し、上っ面の付き合いを嫌う英理子。
対称的な二人は自分にないものを持った相手に惹かれ、親友になる。
だが、ある事が原因で会社側と対立する英理子。
その時、莉南はーーー。
莉南と英理子は、一泊二日の新人研修で出会う。
同室になった二人はお互いに良い感情を抱かなかったが、
同じ店で働く内に、全てが正反対で互いにないものを持っていて
認め合う様になり、ほんの些細なきっかけで一気に親友になっていく。
私は、周囲に気遣い愛想良くしてしまうから莉南よりかなって思ったけど、
妙に馴れ馴れしく自分を作っている様な莉南にも、
余りにも自分の殻に籠って、言葉のキツイ英理子にも、
極端過ぎて共感し辛かったあせあせ(飛び散る汗)
二人がどうして、今の様になったのかが明らかにされた時、
辛かったんだね。頑張ったんだねって、応援したい気持ちになった。
特に莉南…裕治君とそのお母さんが居て良かった。
鏡よ鏡…鏡に向かって誰かが語ってるシーン…逆だと思ってた。
著者の思い通りに騙されてた気がします。
英理子の極端過ぎる暴走には、驚いた。
二人は正反対の決断をする。いずれも、その人らしい選択。
同じ事が正しいわけじゃない。違う事が間違いなわけじゃない。
二人の仲違いは、切なかったなぁ。
もっと、心を割って話していれば、違ってたんじゃないかな。
5年後の再会で、顔を合わせてアイメイクをしあうシーンは、
胸があつくなりました。
結末の余韻も良かった。
- 感想投稿日 : 2016年3月3日
- 読了日 : 2015年9月25日
- 本棚登録日 : 2016年3月3日
みんなの感想をみる