また、同じ夢を見ていた

著者 :
  • 双葉社 (2016年2月17日発売)
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きっと誰にでも「やり直したい」ことがある…。

小学生の奈ノ花は、本を読む事が好きで自分を賢いって思ってる。
だから、馬鹿なクラスメイトと仲良くする必要はないと考えてる。
学校に友達なんていなくても、ちっとも淋しいなんて思っていない。
だって、自分には素敵な大人の友達がいるから。
とっても恰好良い季節を売る仕事をしている〝アバズレさん〟
大きな木の家に住むお菓子作りの上手な〝おばあちゃん〟
リストカットを繰り返す女子高生の〝南さん〟
そして、尻尾の短い〝彼女〟ー。
学校の宿題の「幸せとは何か?」という問いの答えを探す中、
彼女達に色んなヒントやアドバイスを貰い奈ノ花は成長していく。

最初、奈ノ花の大人びた口調や、人生とは…っていう口癖も
馴染めなかったなぁ…。
南さんが消えた辺りから、もしかして…って思った。
こういう風なファンタジーは、好きだった。
もしかして、こうなっていたかもしれない彼女達。
ラストの幸せそうな奈ノ花の姿はとっても嬉しかった(*˙︶˙*)☆

幸せとは何か…。
とっても難しい問いかけですよね。
幸せの定義は、人それぞれでそれぞれの答えがあると思う。
私も奈ノ花と一緒に幸せって何かずっと考えさせられました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー
感想投稿日 : 2016年4月3日
読了日 : 2016年4月3日
本棚登録日 : 2016年3月30日

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