『当事者でありながらその風景を見てる、そういう人になりたいのね』―『ぼくら夢を見たのさ』
忌野清志郎の言葉を集めた本。多くを語る必要も無し。答えじゃない答えを読むことの心地よさ。
『「本当のことを言うのに大きな声で言う必要はない」ということをね、中学校の頃かな、教わったんだよ……先生に。だから、大声で宣伝されているようなことは疑っちゃうんだよね、俺は』―『わかってもらえるさ』
こういう文章ばかりじゃないけれど、やっぱりこういう言葉を聞きたがる自分は居るよね、どうしても。それが忌野清志郎の言いたかった全てのことではないのは、そしてこの人がそういう他人からのラベリングを快く思ってなかったことも重々承知しているけれど。
『これは、まあ、経験から言ってるんだけど、世の中には、リフジンなことが多くて、生きていくのは、とても大変さ』―『あきれて物も言えない』
でも、生きてりゃぼろ儲け。やりたい事をやる為に四苦八苦するのが楽しいって、忌野清志郎はそればかりを言っている。その通り、と思う。
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- 感想投稿日 : 2020年11月13日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2020年11月13日
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