オオカミ信仰と言えば秩父三峯神社という認識から興味を持った一冊。
著者の生まれ故郷川崎の農村にも一般的であったオオカミの護符。
そのルーツを辿る旅は武蔵野を西北に進みながら
台地〜丘陵〜山地へと高度を上げていき、
読み進めるうちに自然や信仰の雰囲気が研ぎすまされて
ちょっとしたロードムービーのようにも感じられて引き込まれる。
民俗学的観点からオオカミ信仰を究明する本ではないが、
失われつつある農村の文化や因襲が現代に示唆を与えるものと感じた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年9月9日
- 読了日 : 2012年9月6日
- 本棚登録日 : 2012年9月4日
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