ウィルバーの日記という形の本だが、彼自身によるウィルバーの世界への良き入門書だ。彼の基本的な思想が、日常の活動や瞑想実践への言及のなかに散りばめられ努力なしに興味をもって読める。日記を読み進むうちに彼の統合的アプローチの意味を再確認するだろう。
ウィルバーの他書にない、この本の魅力の一つは、彼自身の瞑想体験が、かなり詳細に語られていることだ。さらに興味深い点の一つは、アメリカの精神状況へのラディカルな批判が随所に見られること。全体として、ウィルバーを取り巻く交友関係や内面世界に触れつつ、しかも彼の統合的ヴィジョンがコンパクトに語られており、興味尽きない。彼が私たちにもたらした成果の意味の重大さを再認識させてくれる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
トランスパーソナル心理学
- 感想投稿日 : 2008年10月26日
- 読了日 : 2008年10月26日
- 本棚登録日 : 2008年10月26日
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