音楽の創作を存在しないオリジナルの模倣としてしかできない喜三郎。その喜三郎の虚構の物語にのって生きざるを得ない「僕」。虚構である物語がいつしか現実味を帯びてくるが、それすら、wikiの記事の形をとっているので虚構かもしれない・・・という、作者の手法は面白い。
しかし、筋が面白いが、結局のところ何が言いたいのか判然としなかった。人の生とか、性とか、そうでなくても根源的な何かとか、そう言ったものに向けられた作品という感じがしなかった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2018年12月29日
- 読了日 : 2018年12月28日
- 本棚登録日 : 2018年12月29日
みんなの感想をみる