静寂の叫び (ハヤカワ・ノヴェルズ)

  • 早川書房 (1997年6月1日発売)
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本棚登録 : 122
感想 : 17
4

海外サスペンスもの。

舞台は聾学校の生徒と教員を乗せたスクールバスが、三人の脱獄囚に乗っ取られるところから始まる。彼らは、廃屋同然の食肉加工場にたてこもる。そこに呼び出されたのは人質交渉のエキスパート、FBI危機管理チームのポター。犯人との交渉手段は一本の電話回線のみ。人質は聾者、残忍な犯人、抜け駆けするマスコミ、手柄を横取りしようとする政治家達。幾多の人質交渉を手がけてきたポターといえ事態は困難を極める。はたして無事人質を救出することができるのか!?

ストーリーや人物設定はよくあるパターン。まるでハリウッド映画から抜け出してきたかのよう。
設定としてはありがちなのだが、物語のプロットは間違いなくおもしろい!
序盤から目まぐるしく展開するストーリー、電話一本で繋がった犯人との心理戦はまるで映画を見てるかのよう。
事実、僕は主人公のポターを「ラッセル・クロウ」、犯人のルーを「ピーター・ストーメア」、人質のメラニーを「ダコタ・ファニング」に置き換えて読んでいたぐらいだ。

作者は映画にもなった「ボーン・コレクター」で一躍ベストセラー作家となったらしい。
この作品もいつか映画化されるかもしれない。

ハリウッド映画好きにはオススメ。





読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ★★★★
感想投稿日 : 2009年9月9日
読了日 : 2009年9月9日
本棚登録日 : 2009年9月9日

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