本当に欲しいものはそう簡単には見つからない、少し胸に痛い話でした。本当に欲しいもの、自分にとって本当に良いもの。
そんな話の後は、欲しくても諦めてしまう人の話。どっちの気持ちも誰にでも覚えのある話のような気がしました。市江の優しさに胸が詰まりました。
立原さんの言葉が的確でまさに。市江は物言いは厳しいけど人には甘い。それは優しさじゃなくて甘やかしだよと立原さんは言っていたけど、やっぱり甘やかしだとしても優しさだと思います。その優しさは誰かを救うから。あのワンピースのように。そしたらきっと、人は変わり始める。
藤井さん、寂しいですね。4巻で翔からパリの話を聞いた時、決めたのかなと思いました。あの反応、表情ってどういう事だろうと思ってたんだけど。市江は去る者追わずな反応しかしない、出来ないんじゃないかなと思ってたけど、ちゃんとゆっくり何かが育まれてたんだなぁと思いました。良かった。ただずっと、南に居続ける、それは市江の人生だし拠り所なんだろうと。だけどそこに帰って来て欲しいという気持ちがあるんだなぁ。コートをこっそり作ろうとしていた市江がかわいかったです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
少女漫画:B6
- 感想投稿日 : 2014年3月16日
- 読了日 : 2014年3月16日
- 本棚登録日 : 2014年3月16日
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