何年ぶりかに再読。
臆病で不器用で、大人になれなかった主人公。
多くの人が学校や社会の中で他人に適合する能力を身につけていくのに、それができなかったために追い詰められていく。
一見、駄目なヒモ男がぐるぐる悩んでるだけに見えるけど、それでもこの小説が読み継がれるのは、読み手が主人公にどこか通じるもの(もしくは、昔の自分との共通点)を感じるからじゃないのかな。少なくとも、私はそうでした。同じように、捻くれた考え方を良くしてた。
「神様みたいにいい子」と言われたとおり、すごく純心な人だったのだと思う。
女性がこういう人に惹かれるのは、すごく良く分かる。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年9月14日
- 読了日 : 2016年9月5日
- 本棚登録日 : 2015年8月22日
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