「ひとりの子どもの涙は、人類すべての悲しみより重い」
チェルノブイリの原発の事故によって汚染されたベラルーシ共和国の町で、一人の少年が白血病を発症し、その治療のために日本からも多くの医療関係者が携わって少年を救おうと奔走した実話に基づいた絵本。
まだ小さな少年は辛い治療に耐え、希望を絶やさず戦い抜いた。どんなに苦しかったろうと想像することしかできないが、2度と繰り返されてはいけない。
凍てつく寒さの中で少年のためにパイナップルを探し続けた女性がいた。人間のあたたかさや強さは人から人へ伝わり、希望を持ち続けることでまた人を絶望から救い出すこともできるのだと知った。
「苦しみや悲しみのなかにいる人たちだからこそ幸福になれる可能性があることがわかりました。」という鎌田實さんの言葉が心に沁みた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年10月17日
- 読了日 : 2021年10月17日
- 本棚登録日 : 2021年10月17日
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