サークル・オブ・マジック: 魔法の学校

  • 小学館 (2002年11月1日発売)
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感想 : 75
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子どもに読み聞かせつつ読みました。

時は中世。少年ランドルは叔父の城に預けられ、騎士の修行に励んでいる。ある日、城を訪れた魔法使いマードックが操る魔法に心奪われたランドルは、魔法使いになるべく、城を飛び出してマードックの後を追う。
何とか魔法学校への入学を果たしたランドルだが、果たして一人前の魔法使いになれるのか。

1990年初刊というから、ハリポタシリーズやダレン・シャン(こちらは私は未読だが)の先駆けとなる作品である。著者のドイルとマクドナルドは私生活上でもパートナー。ドイルは大学で英文学を専攻し、マクドナルドは中世史を学んだ後、海軍に入り、世界を回ったという。

中世の時代背景をうまく取り込み、騎士という身分についてや、魔術との境があいまいな医術など、混沌とした世界の雰囲気が出ている。
ただあっというまに1年単位で月日が過ぎていたり、魔法学校でのランドルの魔法修行の描写が簡単すぎたりして、ところどころ、話がさくさく進みすぎる感じがする。
よく言えば読み手が想像力をふくらませる余地が十分にある。悪く言えばあっさりしていて薄味である。作者の空想が奔放に羽根を広げている感じがしないのは、もしかしたら共著であるせいもあるのかもしれない。

最後の悪魔との対決はなかなか読みごたえがあった。
シリーズものなので、読み進めるとこの先の方がおもしろいのかもしれない。
機会があれば次を読もう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童書
感想投稿日 : 2011年9月20日
読了日 : 2011年9月20日
本棚登録日 : 2011年9月20日

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