第2巻で、ありのままの自分ではなく北家の御曹司という身分としての自分を利用されたと知って、本当の自分を見て欲しかったとある意味わがままをこねた頃の雪哉の精神がずいぶん成長していて驚いた。若宮のためならどんな汚い手も使う、という「化物」とも呼ばれる行動をするようになった強かさに、もう2巻の頃の、若宮に振り回され情けない声も上げる可愛らしい雪哉の面影はだいぶ薄れ、若宮とともに山内の未来を支える頼もしい存在であるということを感じ、成長に胸を躍らされワクワクする気持ちもあったがやっぱり少し寂しい。どんどん雪哉の今まで知らなかった一面が見えてきて彼により深い魅力を感じた巻だった。
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- 感想投稿日 : 2021年3月4日
- 読了日 : 2021年3月4日
- 本棚登録日 : 2021年3月3日
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