彼女はボディガード、そして美しき女執事
殺人事件の裏で渦巻く狂気と燃え上がる愛 !
その美貌とは裏腹に、引退した老判事の執事兼ボディガードとして仕事に身を捧ぐセーラ。
彼女の存在がメディアの注目を集めた矢先、判事が何者かによって殺害される。容疑者は第一発見者のセーラ。
彼女を信じる刑事カーヒルは必死の捜査を試みるが、やがて同様の事件が。一体誰が、なぜ!?
すべてがセーラを指し示すかに見えたが、その裏でほくそ笑む歪んだ欲望、そして狂気のシナリオに気づく者は誰もいなかった…
ロマンティック・サスペンスの真打ち登場。事件の裏で渦巻く狂気の影、燃え上がる愛の炎にページを繰る手が止まらない!
原題:Dying to Please
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イヴ&ローク2の感想書いていて
サスペンス部分も、ラストの犯人との対決はなかなか緊迫感がってあきさせないスピード感がある作品です。
って書いたときにふと思ったことが!
なんか最近もっそい怖い犯人との対峙シーンの作品読んだなーとw
久々に背筋が凍るというか、こんなこと考えつけねええ!とか突っ込みながら読んだのが実はこの作品です。
もう本当に、犯人がヒロインをいたぶるシーンとか、怖いを通り越して気持ち悪いって感じです。
しかも、このヒロイン、ボディーガードもできる執事なので、自分が強いことをしってるんですよ。
それなのに、犯人にとっ捕まってしまい、とんだ目にあわされるわけです。
体術や、拳銃の腕があっても勝てない、そんな無力感に浸らされる作品でした。
対して、ですが前半の日常のシーンがすばらしく楽しいんです。
すごく好きな主人。
彼の健康のためにイロイロな気配りをするんですが、それを嫌がるかわいいおじいちゃんとの様子が本当に面白いんです。
丁々発止なんだけどいい感じの暖かい人間関係の距離感。
このパートものすごく素敵です。
リンダ・ハワード作品は具体的なエロいシーンに定評があるようですが、私は彼女の作品はこういった日常のなんということはない楽しさの切り取り方がうまいところが好きです。
あと食べ物を食べるシーンがいいですね。
最初のご主人にものを食べさせるシーンもいいんですが、彼女を口説こうと四苦八苦するヒーローが連れ出した先で食べる食べ物。
特に今回はハンバーガーがたまらん!
ハンバーガーにかかっている滴るソース。これプラス容器にさらにソースもらってポテトやハンバーガーに浸して食す。もうぎっとんぎとんのぐっちゃりした感じでしょうが、かぶりつくだけで幸せって感じで、まじでおいしそうです。
ヒロイン自作のバナナ・スプリットもやばい感じです。1口2口食べたら後悔しそうな出来ですが・・・。
(なんてったってチョコレートシロップ1本丸ごと入ってるというwww)
って本筋は!?サスペンスとかヒロインヒーローの気持ちとか?ってのはまぁ、それはそれでロマンティックサスペンスなので、適度に楽しんじゃうってところでよいのでは?
- 感想投稿日 : 2010年9月25日
- 読了日 : 2010年9月16日
- 本棚登録日 : 2010年9月16日
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