(1)主題
チャイナドレス
(2)示唆
同時期に越してきた二組の夫婦。時間の経過とともに、妻(夫)が隣人の夫(妻)と不倫していることに気づいた二人は、寂しさを紛らせるように会うようになる…。
一線を越えるか超えないかという駆け引きが見ものだが、ベッドシーンどころかキスシーンすらない。けれど官能的。ヒロインであるマギー・チャンのチャイナドレス姿も官能を高めているが、数十着以上も着こなされるドレスには、もっと重要な役割がある。
色合いや柄を見れば、それがヒロインの心情や二人の関係性を表していると分かるのだが、一番印象的なドレスは一線を超えてしまった(と推測できる)ときのもので、満開の花がドレス全体に広がる。タイトルの「花様年華」には、「満開の花のように成熟した女性が一番輝いている時」という意味があり、このときの彼女は正にそうだったのだろう。一番輝いているというのは、裏を返せば、それ以降の輝きは弱まっていくということを意味していて、その後二人は、会いたくても会えず、すれ違い、諦める。
妖艶なドレス、それを引き立たせるスーツ。衣装で理解する映画だと思った。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ラブストーリー
- 感想投稿日 : 2016年5月28日
- 読了日 : 2015年8月10日
- 本棚登録日 : 2015年8月10日
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