同レベルの文明を持つ異星人同士がファーストコンタクトする際の恐れと葛藤を描いた表題作。
紛争はいつも想像と恐怖が発端なのでしょう。が、利害と理解をもって打開策を提示した本作を読み終えたとき、自然と目頭が熱くなりました。疲れてるのかな。
伊藤典夫翻訳の傑作SF小説七篇を収録した本書はシリーズ第二弾。第一弾は時間と空間がテーマのようでしたが、本書は宇宙がテーマ。
表題作の他には「コモン・タイム」と「宇宙病院」あたりが好み。前者は特に前半部分が印象的。後半はだいぶ毛色が異なるので、前半部分をもう少し広げた作品が読みたいなと。後者はなんというか自由奔放な空想ぶりがワクワクしてくる作品。現実の延長線上で描かれる宇宙SFもいいのですが、こーゆうまったく空想な箱庭を用意してそこでワイワイさせる宇宙SFも好き。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2021年2月21日
- 読了日 : 2021年2月20日
- 本棚登録日 : 2021年2月20日
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