戦略論の名著 - 孫子、マキアヴェリから現代まで (中公新書 2215)

著者 :
  • 中央公論新社 (2013年4月24日発売)
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感想 : 39
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「知識創造の経営」「失敗の本質」「戦略の本質」など、企業経営論や戦略論に関し著名な野中郁次郎さん編著の新書。
12の名著が、それぞれの専門家の視点で解説されており、孫子、マキャベリ、クラウゼヴィッツ、マハン、リデルハートなど有名どころが満載です。
自分が特に気になったのは、ルーマニア生まれのユダヤ系の学者 エドワード・ルトワックの「戦略 -戦争と平和の論理」の逆説的論理の考え方でした。「平和を欲するから、戦争に備えよ」「勝利による敗北」「民主国家と逆説的論理の相性の悪さ」など、はっと思う様な平和ボケしている日本では得ることができない思考に遭遇できて、有意義でした。
さらに戦略とは何ぞやということを、考えさせられる一冊です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: インテリジェンス
感想投稿日 : 2017年5月7日
読了日 : 2017年5月13日
本棚登録日 : 2017年5月7日

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