『善悪の彼岸』『道徳の系譜学』を読んだ後だったので、まだ理解はしやすい土台は出来ていると思う。ツァラトゥストラを主人公とした物語的進行で面白い。ただ、自分がそのニーチェの意図する表現ど真ん中を訳から読み取れているかというと全然だとおもう。面白いのだけどこんなに読んでいてわからんなと思うのは久しぶりなのだ。
”苦悩する者にとっては、おのれの苦悩から眼をそらせ、自分を忘れるのは陶酔に似たよろこびである。かつてわたしには、この世界には陶酔に似たよろこびであり、忘我であると思われた。”
上巻の中心は「超人」なのだ。神が死んだ後の必要な超人。おすすめは先に訳者のあとがきを読んでから読むこと。それが一番ブレない気がする。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
哲学
- 感想投稿日 : 2022年8月14日
- 読了日 : 2022年8月11日
- 本棚登録日 : 2022年8月14日
みんなの感想をみる