シリーズ2作目である今作も、正史と偽史が上手く絡み合いながら独特の世界観で物語が展開されれいる。
津山三十人殺し事件、心中ブームと人間避雷針、迷い子塔と優勢政策などなど。人類三代タブーである食人・近親相姦・殺人を破った人間の精神とは、というテーマは気になるものの深掘りはいけない。貧民窟に住まう人間の描写も居住区の様相もリアルで想像でしかない臭いが立ち上る程。私自身は水死体研究の権威である土玉氏と、純粋な狂気を感じる安江大佐がお気に入り。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年8月31日
- 読了日 : 2022年8月31日
- 本棚登録日 : 2022年8月31日
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