すべては死にゆく

  • 二見書房 (2006年12月1日発売)
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本棚登録 : 55
感想 : 10
5

マットスカダー第十六作。
原題"ALL THE FLOWER ARE DYING"。

ほぼ前作の続編。
前半の展開は正直ちょっと間延びしているが、ラスト三十ページの展開は圧巻。
はっきり言ってスカダーっぽくないが、それだけ鬼気迫る感が出ている。
オールスター総出演の走馬灯は、ここまで全シリーズ読んできた自分としては、
ぐっと来るものがあった。

それにしてもマットの「老い」をものすごく感じる。
もう「皆殺し」の時のようなアクションは無理だろうし、
動き回る探偵としての活動はもう難しそうだ。

この後まだ「償いの報酬」がある。
これは回想とのことなので、今後続けるとしたらこういう形になるのだろうか。

しかし、ブロック自身ももう七十半ばである。
今後どれだけスカダーシリーズが出版されるかわからないが、
次回作が最後になる可能性もあるのだなあ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年6月30日
読了日 : 2014年6月30日
本棚登録日 : 2014年6月23日

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