戦略的思考とは何か (中公新書 700)

著者 :
  • 中央公論新社 (1983年8月23日発売)
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感想 : 41
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「戦略的な思考」とは何か、を説くビジネス書だと思ったら、日本の軍事を「戦略」の観点から考える、という本だったので、冒頭を読んでビックリしてしまいましたが、とても興味深い本でした。これからの選挙の争点の一つなので、読むタイミングも良かったと思う。

初版が1983年と昭和の本なのに、日本を取り巻く軍事的な情勢、特にアメリカとの関係は36年経った今も同じような話題が議論されているので、その慧眼には読んでて驚いた。

個人的には日本国憲法第9条は残したい。
現在のトランプ大統領が言っている事は、実はこの30年以上もアメリカが日本に求めてきていた事であり、トランプ大統領が急先鋒ということではなかった。
この二つの主張の上で、長い間日本政府はバランスを保ちながらやってきた。
しかし、いよいよ日本のスタンスを変えなくてはいけないタイミングになっているのだと痛感しました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2019年7月14日
読了日 : 2019年7月13日
本棚登録日 : 2019年7月13日

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