ぱれーど (講談社の創作絵本)

著者 :
  • 講談社 (2015年9月25日発売)
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本棚登録 : 108
感想 : 13
5

アニメーション作家、山村浩二による絵本。
カフカの田舎医者をアニメ化した作品が独特で記憶に残っている。
エリック・サティによる『パラード』(パレード)もアニメ化しているようだ。これはかなり観たい。

さて、本作のタイトルも『パレード』。
どうやらサティとは関係ないようだ。

幼い男の子が太鼓を叩くと、ありとあらゆるものに足が生え、あとからついてくる。
ボールにぬいぐるみ、花瓶にボタン、クリップ、ねずみ、くじら、ぞう、鳥・・・どんどん現れて楽しい。
何より動きのある絵。賑やかな声がほんとうに聞こえてきそうだ。

また展開も良かった。パレードの最前を「ぼく」は歩いているのだけど、いつのまにか最後尾にも「ぼく」が。

その2人の「ぼく」が出会ったとたん、
「おなかいっぱい むねいっぱい
 なんだか ねむく なってきた」

幸福感がいっぱい。
こうして前が後にループし、始めが終わりにつながり、今日が明日につながる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本
感想投稿日 : 2023年5月4日
読了日 : 2023年5月4日
本棚登録日 : 2023年5月4日

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