アニメーション作家、山村浩二による絵本。
カフカの田舎医者をアニメ化した作品が独特で記憶に残っている。
エリック・サティによる『パラード』(パレード)もアニメ化しているようだ。これはかなり観たい。
さて、本作のタイトルも『パレード』。
どうやらサティとは関係ないようだ。
幼い男の子が太鼓を叩くと、ありとあらゆるものに足が生え、あとからついてくる。
ボールにぬいぐるみ、花瓶にボタン、クリップ、ねずみ、くじら、ぞう、鳥・・・どんどん現れて楽しい。
何より動きのある絵。賑やかな声がほんとうに聞こえてきそうだ。
また展開も良かった。パレードの最前を「ぼく」は歩いているのだけど、いつのまにか最後尾にも「ぼく」が。
その2人の「ぼく」が出会ったとたん、
「おなかいっぱい むねいっぱい
なんだか ねむく なってきた」
幸福感がいっぱい。
こうして前が後にループし、始めが終わりにつながり、今日が明日につながる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
絵本
- 感想投稿日 : 2023年5月4日
- 読了日 : 2023年5月4日
- 本棚登録日 : 2023年5月4日
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